<Header>
<Author: 白居易>
<Title: 適意二首 一>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 漢詩大系  白樂天>
<Translator: 田中克己>
<style: 漢文有假名>
<style2: 日本漢文訓讀附假名標注>
<TranslatedTitle: 適意>
<BookPage: 167-168>
<UsedPage: 2>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
十年爲旅客，
常有飢寒愁。
三年作諫官，
復多尸素羞。
有酒不暇飲，
有山不得遊。
豈無平生志，
拘牽不自由。
一朝歸渭上，
泛如不繫舟。
置心世事外，
無喜亦無憂。
終日一蔬食，
終年一布裘。
寒來彌嬾放，
數日一梳頭。
朝睡足始起，
夜酌醉即休。
人心不過適，
適外復何求。
<End Poem>
<Translation>
十年（じふねん） 旅客（りょかく）となり、常（つね）に飢寒（きかん）の愁（うれへ）あり。三年（さんねん） 諫官（かんくわん）となり、また尸素（しそ）の羞（はぢ）おほし。酒（さけ）あれども飲（の）むに暇（いとま）あらず、山（やま）あれども遊（あそ）ぶを得（え）ず。あに平生（へいぜい）の志（こころざし）なからんや、拘牽（こうけん）せられて自由（じゆう）ならず。一朝（いってう） 渭上（えじゃう）に歸（かへ）り、泛（はん）たること繋（つな）がざる舟（ふね）ごとし。心（こころ）を世事（せじ）の外（そと）に置（お）き、喜（よろこび）なくまた憂（うれへ）もなし。終日（しゅうじつ）一蔬食（いっそしょく）、終年（しゅうねん）一布裘（いっふきう）。寒（かん）來（きた）ればいよいよ懶放（れんばう）、數日（すうじつ）に一たび頭（かしら）を梳（くしけづ）る。朝睡（てうすい） 足（た）りて始（はじ）めて起（お）き、夜酌（やしゃっく） 酔（よ）へば即（すなは）ち休（やす）む。人心（じんしん）は適（てき）に過（す）ぎず、適外（てきぐわい）また何（なに）をか求（もと）めん。
<End Translation>